札幌で相続登記(土地や家などの不動産の名義変更手続)をお手伝いしている司法書士平成事務所です。当事務所は札幌市中央区にあり、札幌・札幌近郊の多くの方から不動産の相続手続について数多くのご依頼を頂戴しております。
さて、その土地や家などの不動産の相続手続(相続登記)ですが、完了するまでにどのくらいの時間がかかるのでしょうか。ここで解説します。
不動産の相続手続は、そもそもどんな流れ?
土地や家などの不動産の相続手続は、次のような流れになることが一般的です。なお、下記は「遺言書なし」「相続人が複数」という前提でお話しをします。札幌にある当事務所において、相続した不動産の名義変更手続をお手伝いする場合も、「遺言書がなくて相続人が複数いるケース」が最も多いためです。
1.必要書類の収集(戸籍や住民票など)
2.捺印書類の作成(遺産分割協議書や登記委任状など)
3.捺印書類への押印
4.登記の申請~完了
時間は意外とかかる……
上記の各段階において、かかる時間は次のようになります。
1.必要書類の収集 → 1週間~6週間くらい
2.捺印書類の作成 → 3日~1週間くらい
3.捺印書類への押印 → 1週間~2週間くらい
4.登記の申請~完了 → 1週間~2週間くらい
早く終わるケースで、だいたい3週間程度、時間のかかるケースになると、およそ10週間(2か月以上)かかります。
上記のなかで、もっとも読めないのは、必要書類の収集にどのくらいの時間がかかるかです。被相続人の出生から死亡までの戸籍をそろえる必要がありますが、その戸籍は本籍地の役所で発行されます。その本籍地が遠方である場合、郵送で取得しなければいけないのです。
たとえば札幌市西区にお住いのAさんが死亡した際は、Aさんが死亡時に札幌に本籍を置いていれば、死亡時の戸籍は札幌の役所で取得することができますが、札幌の前に違う場所に本籍を置いていれば、死亡時の戸籍より前の戸籍は札幌では取得できないのです。
札幌での不動産の相続手続は時間がかかる傾向がある
私は今でこそ札幌で司法書士の事務所を経営していますが、札幌に事務所を移す前は、東京の事務所で仕事をしていました。
東京でも土地や家の相続手続は数多く担当いたしましたが、札幌で行うそれの方が、時間がかかる傾向があると感じます。
時間がかかる理由は、札幌をはじめとする北海道の方々はもともと本州などの道外にいて、新天地を求めて北海道に移住した方が多いためです。このような事情から、「死亡時の戸籍は札幌にあるものの、死亡時の戸籍よりも前の戸籍はすべて本州にある」という場面が実に多いのです。
遠方の役所で発行される戸籍を取得する際は郵送で行いますが、それには時間を要します。対応の遅い役所などになると、札幌から郵送で取得請求を行い、返送されるまで10日以上かかることも結構あります。
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